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部下から給料の上げ方を相談されたら?【元リクルート役員が伝授】

  • yoshihisa togashi
  • 10 時間前
  • 読了時間: 11分

マネジメント総数10,000人以上!元リクルート役員で弊社、株式会社エクスペリエンサー取締役 冨塚 優(通称:トミー)が主催する、人材育成、組織開発のナレッジが詰まったYOUTUBEチャンネル「ポケカルビジネスTV」の内容をダイジェスト版としてご紹介していきます。


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【この記事(部下から給料の上げ方を相談されたら?)で書かれていること】


部下から給料の上げ方を相談された際の回答方法

(ヒガキ)ちょっと久しぶりの2人で緊張しておりますが、よろしくお願いします。自分があまり考えた事がないので、ちょっと部下から聞かれたらドキッとするような質問の時、ちょっとどういう風に答えたらいいかとお聞きしたいなと思ってます。


ズバリ部下から給料の上げ方を相談されたら?です。僕は今までどちらかというとそんなに給料とか気にしてなくて、目の前の仕事をとにかく頑張れっていうタイプだったので、そういう答え方、今のそのミッションとかをきちんとこなす事が近道だよみたいな話をしてしまうかなと思ってるんですけれども、もう少しどういう風にすれば上がってくかっていうステップとか、そういったところをちょっとお伺いできればと。


(トミー)どうすれば上がるんですか?


(ヒガキ)懸けてもらえるようになるっていうのが一番かなと思ったんすけど、そのミッショングレードを上げてもらう。


(トミー)それはうちの会社はミッショングレード制っていう制度だから、グレードが上がれば上がるって話だけど、世の中の会社的にはそういう会社の方 が少ないからね。


(ヒガキ)そうするともう頑張れしかちょっと言えないですけど…


(トミー)何をどうやって頑張ると?まず相談を受けてるわけだよね。どうすれば給料が上がるんでしょうか?と。逆に言うとなんで給料上げたいと思ってるの?と。


(ヒガキ)目的って事ですね。


なぜ給料を上げたいと思っているのかを確認する


(トミー)そうそう。なぜ給料を上げたいと思ってるんですか?それはね、少ないより多い方がいいじゃないですかっていう風に言う人を結構いると思うんですけど、いくら上げたいと思うのと、仮に今年収が400万だと、これを年収600万にしたいんですって言うんだったら、なぜ200万あげたいんですか?いや別に理由はないんですけど…。理由がないと、そこまで持ってこうという強い意志は働きませんよねっていう風に僕は思うんですけど、その辺はどうですか?

(ヒガキ)そうですね。確かに漠然と上げたいって言われてもどれぐらい上げたいのかとか、そういったところが具体的になんないと何も言えないなっていうのをちょっと感じました。


(トミー)本当に?


(ヒガキ)はい。頑張れしか言えない。


(トミー)頑張れ、何をどう頑張ればいいんですか?


(ヒガキ)だから具体的に金額とか聞いた上でどういうステップを刻むかっていうところ。


(トミー)仮に400万の人は800万にしたいですって言ったらどういう風に答えるんですか?


(ヒガキ)2倍頑張れって言っちゃいそうですけど。


(トミー)皆さんという事で、今日もありがとうございました。


(ヒガキ)ちょっと待ってください!


(トミー)2倍頑張れ、2倍頑張ったら400万が800万なるんですか?っていうっすね。まずやっぱりそこのなぜその金額を稼ぎたいのかっていう、やっぱ強い思いがないと、そこに向かっていくモチベーションっていうのは維持できないんじゃないかなっていう風に思います。

 (トミー)以前、モチベーションリソースの話もしてると思うんですけど、やっぱりその家庭型とか、家族型っていう風に言われている自分の生活のために働くんですという風に言ってる人というのは、自分の生活を豊かにするためとか、家族に豊かな生活を送らせたいとか、いう意味合い含めて、自分の趣味の世界を充実させたい、いろんな言い回しあるけど結局そこの生活を豊かにするためにお金が必要ですと。


だから少ないよりは上げたいんですっていう、こういう考え方の人なのか、仕事の報酬は仕事です。みたいな話もあるわけじゃないすか。仕事で評価をされたいとか、仕事で顧客から期待をされてその期待に応えて、ありがとうと言ってもらえる事が私の頑張る源ですみたいなね。


そういう人はお金に関して無頓着なんですかって言われると、実はそうでもない人もいっぱいいて、なぜかって言うと、仕事頑張ったんだったら、その仕事頑張った分の対価として給料は上がるよねと給与が上がらないって事は、自分の価値が上がってないって事じゃないのっていう、こういう話もあるわけですよ。


ですからなぜ上げたいと思ってるのかっていうね。評価をされたいって言って上がってほしいと思ってるのか、そうじゃなくてもう使いたいものとか、ある部分にお金をかけたいとか、自己投資するためにそこには何かやるには3000万必要だから3000万貯めたいとかね、家を建てたいからみたいな。


昔はそういう人いっぱいいたわけだけど、所有からシェアの時代になってくると、別にそういう事だけでもないかもしれないですよね。なので、なぜお金が必要なのかというのを一つメンバーの人が言ってきたら僕は確認をしますね。自分の価値の対価がお金だっていうんだったら、じゃあ、それをいくらぐらいまでの価値にするんですかっていう。

(トミー)年収っていう言い方もできれば、例えば弁護士に相談したら一時間いくらなんですかっていうね。コンサルにお願いしたら1時間いくらお支払いするんですかみたいな、そういう事もあるじゃないですか。そうすると時給いくらの人になるんでしょうかっていうね、そういう考え方もあるっていうのは私の前職の先輩だった藤原さんがよくそういう話をされてましたけども、それもそうだよなと思うわけですよ。


一方、単にお金を増やしたいっていう場合には、残業いっぱいすれば増えるっていう現実的な話もあるわけですよ。ただそれは残業をしたくなくても無理やりする事になって、残業代ばっかり溜まるんだけど、自分としては疲弊してるんで、そんなのいらねぇから早く帰りたいっていう人もいれば、昔いましたけど、突然なんか18時ぐらいになるとハチマキ締めて、さあ頑張るぞって言って、9時から17時まであんた何やってんの寝てるか起きてるかよくわかんない感じが17時になると急に気合いで頑張るぞっつって、終電ギリギリまでいて何してんですか?って言ったら、いや、残業代稼がないとさ、うち生きてけないんだよみたいな事言ってて、大丈夫かなこの人っていうような人もいたわけですよ。


ていうような話もあるんだけど、いろんな事言いましたけども結局は何のために稼ぎたいんですか?いくら欲しいんですか?っていう事を確認しようと。


自分の会社の人事制度を正しく理解する

(トミー)それからヒガキには特に言いたいけど、じゃあ自分のその所属している組織で金額を上げていきたいという事であれば、どういう人事制度で、どういう評価でどうなると、どういう風にお金が上がっていくのかっていうのを、上長自体が知らなければ話にならない。例えば僕が知ってる会社で等級制度を取ってる会社があって、必ずその1等級が上がりますみたいなね。


年次が上がっていくという半期で査定をすると、1回の査定でステイはなくて1個上がりますと。いい人は特進で5個上がります。ただマックスは6個までとか決まっていて、1段階あると2000円だから1回の昇給半年で1万2000円までしか上がらないみたいな。これは結構日本のメーカー、昔はそういうような人事制度を入れてる会社が多かったんで、最初に人事制度をその会社に導入した時に、その人事の人がどういうような思想でどういうような制度を入れたかによっても違うんですけど、メーカー出身の人事の人で、自分の昔の会社はこうだったとか、社労士とかコンサルに頼んで、制度を設計してもらいましたと、自分よくわかんないんだけど、その人はこれでって言ったのが、そういう昔から日本の制度だったら、そういう感じになっちゃうわけ。


そうするとどんなに頑張っても1回当たり1万2000円しか上がらないっていう、年間2万4000円ですと。これ10年繰り返して初めて24万上がるみたいな。それで本当にやってけるんですか?みたいな話もあるわけじゃないすか。ていうような事なので、そういうような制度をしっかりと理解して、どうすれば上がるのかっていうのは少なくとも自分が興味がないにしても、メンバーから聞かれた時に、これは、こうすれば上がるんだよって事をちゃんと言ってあげられるようにしとかなきゃいけないよねという事だと思いますと。


人事制度を理解した上で、どんな経験を積ませるべきかを部下に伝える

(トミー) 仮に400万を800万にしたいんですって言った時にどうすると800万になるのかと、具体的に言えばこの等級とかこのグレードとかこういうような経験を積めばその給料まで行く事ができるよと。で、どんな能力をつけなきゃいけないのかとか、どんな経験を積まないといけないのかとか、場合によってはどういう役職にならないと、その給料はプレーヤーでは稼げませんと。


今、複線人事みたいな感じでね、リクルートもうちもそうですけど、役職関係なく、その能力に対してグレードがついていて、マネジメントをやってその金額になる人もいればプレーヤーでその金額になる人もいるみたいな、こういう会社も多いから、ちゃんとそういうような事を理解した上で、今のあなたはここで、ここを目指すんだったらこういうような経験と能力をつけて、これぐらいの成果を上げれば、その金額をもらえるよみたいな事をちゃんと言ってあげるっていうような事だと思いますね。

(トミー)あと会社によってはこの部署にいたら、もうこの金額ぐらいで頭打ちだよとか、ここまでは分かるけどそっからなだらかになるとか、それはもう会社によってやっぱり部署の違いっていうのもある会社もありますからそういうような事をもうしっかりと理解をして伝えてあげるとか、あと自分が見ていても、なかなか能力あるのに上げられないでかわいそうだなっていうような思う人もいたりするんですよね。


彼・彼女にとって、この会社にいる事が本当に幸せなのかっていう人もいるわけですよ。その理由がいろいろありますから、お金が必要だって言ってる。本当にその短い期間でいっぱい稼がなきゃいけないっつったらこの会社にいたら、それは実現できないよねって思ったら、本人の判断ですけども、いやそれはうちでは難しいよねっていう風に言ってあげるって事も必要なんじゃないかと。


やられた事もありますけども、そんなに上がらないんだったらもう辞めますわっていう風に言ってみると、いやちょっと待てと。いくら欲しいんだろうっていう中小企業のケースは結構周りに聞いててもありますけど、それは黙ってたら上がらないけど、いやもうそんなんだってやってやんないからやめますよって言うと、いや残ってほしいからいくらだったら残るんだみたいな話になっていく人も能力がある人だったらありますよ。あ、そうなのやめるのね。へ~って言われて終わっちゃうっていうケースも。そういうような背水の陣で交渉に臨むっていうような事もあるかもしれませんね。


ただ、いずれにしてもそういうような交渉をするにしても、どういう能力を持ってるのかっていう、自分がどれだけやったのかっていうプレゼンテーションできる能力を持ってなきゃ駄目だし、やっぱりそこをうまく相手に理解をしてもらうコミュニケーション能力っていうのがやっぱり必要になってくるんだと思いますよ。っていう辺りも含めて、そのメンバーの人と会話をしてあげる。

(トミー)ただ、ベース、本当にお金だけが目的なんですか?っていうね。もちろん僕は自分の評価は給料で評価をされていくものでもあると思っていたので、自分の価値を高めるために、結果として給料が上がっていくというような事がないと、それは嫌だなと思ってましたけど。


お金が欲しいというよりは、「自分の力がついた証明」というような認識で、どう評価されるのかっていうのが分かるっていう、そんな感じで高い評価になっていきたいなと思ったから結果としてお金もいっぱいもらった方がいいよねっていう風に思ってたって事なんですけどね。

(ヒガキ)ありがとうございます。目的のまず、確認をしましょうっていうところが全くもって抜けてたので、なんで給料上げたいのっていうところをちょっと確認したいなっていうのが一番です。もう1個今日大きいなと思ったのは、仕組みの理解の上で、多分このメンバーが給料上がってくには次のステップではどういう仕事をお願いしなきゃいけないとかっていう、その子のそのメンバーのキャリアっていうところを結構細かく考えてあげないと、そういう判断もできないのかなっていうのは感じたので、もう少しバグッと頑張れではなく…


(トミー)バグッと頑張れは駄目だよ。


(ヒガキ)はい。なんかこのワンステップ、ツーステップ、スリーステップみたいなのを仕事面とかでは、よくやるんですけど、給料面とかでも考えられるように細かく話していければいいかなという風に、思いました。


(トミー、ヒガキ)本日もありがとうございました。



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