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部下のはしごを外してしまった上司のリカバリー策【元リクルート役員が伝授!】

  • yoshihisa togashi
  • 4 日前
  • 読了時間: 12分

マネジメント総数10,000人以上!元リクルート役員で弊社、株式会社エクスペリエンサー取締役 冨塚 優(通称:トミー)が主催する、人材育成、組織開発のナレッジが詰まったYOUTUBEチャンネル「ポケカルビジネスTV」の内容をダイジェスト版としてご紹介していきます。


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【この記事(部下のはしごを外してしまった上司のリカバリー策)で書かれていること】


部下のプレゼンをフォローできず関係悪化!原因と今後の対策

(ヒガキ)今日はですね、僕の友達、マネージャーやってるサトウという友達がいるんですけど、その子がちょっと失敗したっていうエピソードがあって悩んでたので、そちらの回答をいただけたらというふうに思っております。


具体的に言いますと、メンバーの子と一緒に、企画を考えていました。メンバーの子に発表させる場で、ちょっとプレゼンしてくれて、ちょっと悩みながらいろいろやってたんですけど、そのときに別の上司に、ちょっとそれ、筋がおかしいだろうみたいなこと言われたときに、何かうまくカバーできず黙っちゃったと。本人、マネージャーのサトウがですね。


 黙っちゃって、集中砲火を浴びてそのまま帰ってきた後に、ちょっとあれはなくないですか!っていうふうに、メンバーの子から言われちゃったんですけど、あのときどういうふうな発言とか、どういうふうにコミュニケーションを取っておけばよかったのかっていうのが、今日ちょっと相談したい内容ということで。


(ハラダ)自分の中に経験ってない?


(ヒガキ)僕は下のとき、メンバーのときはありましたね。


(ハラダ)上になってからはない。


(ヒガキ)そうですね。


(ハラダ)よくあるけどな俺。別にやったとかやらないとかじゃなくて。メンバーと一緒に企画とかを考えて持ってって、基本的には一緒に行ったりするんで、その子に話させたいと思うから話させるでしょ。

いろいろ至らない点とかを突っ込まれるときに、さあ、どう庇おうかみたいなというのはすごくよくあるけど。自分の場合はもう、だいたい口を出すけどね。それ僕も聞いてたんですけど、そこはすいません。至りませんでしたっていう風に、一応言うようにはしてる。


そうしないと、やっぱりその人にすべての責任を負わせるわけにいかないし、聞いてたっていう事実を言っておかないとっていうことは気をつけてる。その子はそれは言えなかったんだ。


(ヒガキ)そうです。その時は多分空気の問題もあったと思うんですけど、黙っちゃってたって。何て言えばいいかわかんなくて、黙った結果、すごく冷めた目で、最後、メンバーの子に、あれないっすよっていう一言言われたと。


(ハラダ)そこはでも、自分はやっぱり気をつけてる。その前に事前にちゃんといろいろ根回ししなよっていうのはあるんだけど、プレゼンする相手方が、例えばいろいろ役員がいたりとかする中で、その人それぞれに、これについてはこう思うだろうなとかってあるじゃない。


(ヒガキ)はい。


(ハラダ)これ潰して持っていかないと、結局総スカンにあうので、個別にその人が考えそうなところは全部、潰しておくのかっていう作業はしなきゃいけないんだけど、その上でもやっぱり言われることがあるので、多々あるので、それは一応やっぱり気をつけてますね。100%できてるかどうか分からなくて、それでもやってくんなかったじゃんって言われることあるかもしれないんだけど、そういうことあったかもしんないんだけど。


(ヒガキ)ちゃんと僕は聞いてたよ・・・

(ハラダ)ていうか、味方だよっていうか。一緒に考えてきて、組織として出してるので、責任者は自分ですっていうスタンスは変えないっていう、 部下に擦りつけちゃうわけにいかないので、そこだけは気をつけてるけど、あんまないってことでしょ?自分で。


(ヒガキ)そうです。僕は。


(ハラダ)やれてるんだ。


(ヒガキ)いや、そういう場がなかった。


(ハラダ)でも今ない?


(ヒガキ)あんまりないかな。


(ハラダ)本当?


(ヒガキ)発表してもらう場があんまりないかもしれません。


 (ハラダ)なるほどな。冨塚さんそういう時ってありました?多分、部下から言われるとかってのはないと思うんですけど。


(トミー)分かんないよね。それってだって自分自身じゃ分かんないものだから。自分でそんなことしてるつもりはなくてもっていうか、あったかもしれないんだけど、その時、そういうようなやりとりあったかもしれないけど、記憶にないっていう程度かもしれないし、それよくわかんないんだよ。でも今の話って結局、サトウさんのメンバーからすると、何で黙ってんだよとか、ひどいじゃんと、ハシゴ外し上がってという風にもう思われてしまったわけだよね。


(ヒガキ)はい。


(トミー)そのとき、サトウさんは、どうすりゃいいですかっていうのが今回のポイントな訳でしょ?


(ハラダ)はい、そうですね。


関係性が悪化した後のリカバリープラン


(トミー)そこに対してアドバイスをしてあげなきゃいけないから、いや、俺だったらどうだとかさ、そういう話じゃなくて、じゃあどうしてあげればいいんですか、この後?ていうことを、もっとみんなで考えた方がいいんじゃないのと思う。


(ハラダ)まずは謝るべきですよね。その上で今後については、自分が責任者だっていうところは持ちながら、その会話に入っていくとか、プレゼンに入っていって、同じような機会の中では、自分でそれはって説明をしてあげられるようにならないといけないかなと思います。


(ヒガキ)そもそもやっぱり1個もマネージャーがですね、発言できなかったっていうところが一番僕はポイントかなっていう風に思ってるので、 必ず何かしらの発言をするっていうところを握りにいく・・・


(トミー)俺の話聞いてる?もうそうなっちゃったから、これからどうリカバリーするんですか?っていう質問の内容なんだから、この後どうしますかってことを言ってあげなきゃだめだよ。そんな握りにいくってもう言ってもしょうがないでしょ。まずはその彼に、サトウくんにね、僕は聞きたいですよね。何で黙っちゃったのと、黙った理由ですよ。それを聞かないと、次こういう手を打った方がいいよってことが言えないよね。

(ハラダ)なるほど。


なぜハシゴを外してしまったのか?


(トミー)黙った理由っていくつか想像するにはいくつかあると思うんだけど、ひとつは思いもよらないことを言われてしまったので、「??」って思って頭が白くなってしまいました。「うわ、どうしようか」と思ってるうちに、時間が経ってしまって、結局発言できないまま、終わってしまったっていう類の話ね。それは想定外のことでしたとか、そんな話で来るんですかとか、「ヤバ、痛いとこ突かれた」なのか、何らかしらの理由で、もう言葉が出ない状態になってしまいましたみたいなね、という類の話と、これ完全やばいと、それは自分がって言った瞬間に、自分の責任になっちゃうと。だから正直ハシゴ外したんだと。で、黙ってしまいましたっていう話なのか、もうあとなんかある?


(ヒガキ)もう1個、僕思い当たったのが、あえて突っ込まれるだろうなと思ってやらせたときは正直あります。その子に体験させたくて・・・


(トミー)体験させるのはいいんだけど、じゃあそのときなんでリカバリーしないんですか。


(ヒガキ)そうですね。はい。


まずメンバーに詫びる


(トミー)いずれにしても、僕がサトウさんにアドバイスをするとしたらね、まず最初に、「この間の件なんだけどさ」と、「大変申し訳なかった」というハラダが言ったように詫びるんでしょうねと。ただその詫びるっていうのは、口で言うのは簡単なんだけど、その人たちの関係性がよく分からないので。


(ハラダ)そうですね。


(トミー)僕らは簡単に詫びるって言うけど、それなかなか詫びるのは、ハードル高いっていうケースも、関係性においてはあるかもしれないんだけどさ。でもいずれにしても、どんな理由にせよ、まず本人が部下の人が不満に思ってしまったってことなんで、そういうような不満に思わせてしまったことは申し訳ないってことは、ちゃんと言わないと、関係性の修復はできないと思うよ。


なぜハシゴを外す形になったかを正直に伝える

(トミー)二つ目は、なぜ黙ってしまったのかということを正直にやっぱり言うんだと思うんだよね。で、変に取り繕わないことですよ。ここで取り繕うとさらにドツボにはまるっていうケースをよく見てます。

 (トミー)いや、実はさって言い訳ですよね。言い訳をすると、だったらなんでこうなんですかみたいに、更に追い討ちかけて答えられなくなってしまって、最後逆ギレして終わるみたいな。「うるせんだよ!俺だって立場があるんだよ!」これを言った瞬間に、全部信頼関係が崩壊するみたいなっていうことがあるんで、まず自分で自問自答して何で俺は黙ってしまったんだろうかっていうので正直に言うんだろうね。


「ハシゴ外しちゃう状態になるなんて分かってたんだけど、言葉が出てこなかったんだよ。申し訳ない」って、ということだと思いますけどね。


今後のリカバリープランを主導する


最後3点目がやっぱり重要で、じゃあこの後どうリカバリーをするのかということを自分事として真摯に受け止めて、自分主導でそのリカバリー策を考えていくぐらいの気持ちで考えるってことですよね。

自分の上司のところに行ってハシゴを外した事実を伝えても良い 


(トミー)最後、4点目があるとすれば、自分で直接その上司のところに行って、実はあれは自分がやれっていう風に言って、彼に実は非がなくて、悪いのは自分なんですみたいなことを、自分一人で言いに行くのか、彼を連れて行って言うのかって問題ありますけど、ちゃんと彼の気持ちに寄り添ってですね。リカバリーの一環ではあると思うんだけど、そこをちゃんと彼のせいではないみたいなことをしっかり伝えるっていう。

(トミー)そこまですれば、まだ修復できる可能性はこの先あるような気がしますが、今のプロセスのようなものを踏まない限り、言い訳とか逃げみたいなスタンスで接していると、それはもう信頼は失いますよ。

(ハラダ)そうですよね。


時間が巻き戻せるならどうすべきだったかを考える


(トミー)あまりにも正論過ぎるんで、言葉が出ない2人みたいな感じになってますけども、そこでもう1個ね、彼にアドバイスなんで、アドバイスをするとしたら、僕はよく使う常套句ですけども、じゃあ時間が巻き戻せるとしたら、君はその時、サトウくん、君はね、どういう風にすれば良かったと思うっていう、こういうことです。この2つをセットでアドバイスするっていうことでしょ。

(ハラダ)うん。


 (トミー)どういう風に言えば良かったのか、そこで学習をしていくってことですよ。


(ハラダ)うん、なるほど。ていうことらしいですね。確かにそうですよね。ちなみになんですけど、トミヅカさんってこう、例えば上司が部下を連れてきて、部下にプレゼンさせていてそれに対して突っ込むことって、その上の立場から・・・


上司の上司から見ても、ギクシャクしていることはわかるもの


(トミー)めちゃくちゃありますよね。


(ハラダ)その時にこいつハシゴを外してるなとかって思うことってあったんですか?


(トミー)ハシゴ外してるっていう感覚はないけど、なんでこいつ黙ってんだろう?


(ハラダ)やっぱ思ってますよね?


(トミー)みたいなことを思いますよ。


(ハラダ)結局そういう風に思われてるんだよ。だから、良くないの。そこで黙ることはっていうのすごい思いますから。


(トミー)正直な上司は、まったくそんな観点、思いつきませんでしたとか、俺が言ったことに対してね。「確かにそうですね。それはもうトミーさんの言う通りです」って言って、俺にだけいい顔して帰ってく奴は、絶対後で揉める。だって明らかに隣で不満そうな顔してるんだもん。


(ヒガキ)そうなんですね。


(トミー)だからハシゴ外してるまでは思わないけど、何らかしらギクシャクしてる間っていうのは、それは、空気感じますよ。


(ハラダ)ですよね。


(トミー)もちろん。


(ハラダ)そこにはバレてるんだよね。


(トミー)バレてるって言うか、何なんだろうな?ぐらいだけどね。


(ハラダ)そう見られるっていうことも理解した上で、やっぱ対応した方がいいね。


知らず知らずに同じようなことをやっていないかを内省する


(トミー)二つって言ったけど、最後もう1個ね。リカバリー策と、そもそも時間巻き戻せるんだったらどうするかだけど、もう1個最後に付け加えるのは、ちなみにこれって今回初めてですか、サトウさん?

 (ヒガキ)あー知らず知らずのうちに、やっていないかという・・・


(トミー)そういう人っていうのは初めてっていう可能性は低くて、実は無意識に外してるケースもある


(ハラダ)うん。


(トミー)あとは関係性は悪くないと思うんだよね。なぜかっていうと、外されたのに何だよと思ったのは直接本人に言っている。


(ハラダ)まあ、そうですね。言わないもんね。


(トミー)これは関係性悪いと、裏で言われるからね。あいつまたハシゴ外しやがってと。なので日頃の自分の行動っていうのを振り返ってみる。本当、過去なかったかとか、それについて部下の人たちと話をするとかという3点目も、セットでアドバイスしてあげると。どうですか?


(ハラダ)言ってあげてください。


(ヒガキ)はい。サトウにまずちゃんと伝えますってことと、やっぱりきちんと自分の行動とかを反省する癖とか、振り返る癖っていうのをつけるってことはすごい大事かなっていうのを今日、感じました。できてなかったことだったら、やっぱこういう風にしなきゃいけないとか、あと、きちんと謝罪できる、本当に本心から申し訳ないと思えるっていうのはすごく大事なことかなという風に思いました。


以上、部下のはしごを外してしまった上司のリカバリー策という話でしたが、そこも気をつけて、次、今度メンバー連れてプレゼンしてもらうようにしますんで、よろしくお願いします。


(一同)今日もどうもありがとうございました。



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