部下が離れる上司の行動と発言【元リクルート役員が伝授!】
- yoshihisa togashi
- 2024年12月9日
- 読了時間: 12分

マネジメント総数10,000人以上!元リクルート役員で弊社、株式会社エクスペリエンサー取締役 冨塚 優(通称:トミー)が主催する、人材育成、組織開発のナレッジが詰まったYOUTUBEチャンネル「ポケカルビジネスTV」の内容をダイジェスト版としてご紹介していきます。
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【この記事(部下が離れる上司の行動と発言)で書かれていること】
部下に高圧的な態度を取る管理職

(ヒガキ)今日はですね、部下に対して高圧的で、全部自分が正しいみたいな、そういう管理職いると思うんですけど、そういう管理職が起こしてしまう問題と、 そういう管理職にならないためのちょっと改善ていうんですかね、っていうのをちょっとお聞きできればと思ってます。
(ハラダ)部下が離れる上司の行動と発言ということですが、これは良くないですよね。どのぐらいかにもよるんですけどね。でも、高圧的で何か言っても全然聞いてくれないって感じでしょ。俺が正しいんだからやっとけばいいんだみたいな。そうすると言う気なくなりますよね。言う気をなくすっていうか、コミュニケーション取らなくなりません?

(ハラダ)会話が成り立たないですか。何言ってもしょうがないよなみたいな。そうなっちゃったら結局いいものが生まれてこないじゃないですか。で、特にこれが単純に間違ってんだから俺の言うこと聞けばいいんだよっていうことなのか、もっと言って、その人のことをけなしたりとか、その、パワハラとかになってくるともっとまずいじゃない。どのぐらいかにもよるけど、これはやっぱ直さなきゃダメですよね。直さないと部下との信頼関係は全然得られない気がしますけど、実際自分の上司とかいなかったですか?
(ヒガキ)まあ、いましたね。
(ハラダ)俺なんかはよく昔、昭和世代なんで怒られることがたくさんありましたけど。ただ、片側で自分が間違ってるケースもあるんで、本当に間違ってて、それに対して指摘されてるケースはもう仕方がないけども、不条理なことを言ってきてとかになってくると、それはなんとかするしかないよなと思いながら、それこそ他に言われている友達と一緒にちょっと言い過ぎじゃないですか?とか って思ったことはありましたけどね。
やっぱ、もし自覚があるんだったら直さなきゃいけないというか、少なくともやっぱりこのまま放っておくと、もし自覚があればね放っておくと、どんどん、どんどん部下に信頼されなくなっちゃう気がするけど、どう思う?

(ヒガキ)そうですね。ただ、自覚って結構難しいんじゃないかなと。
(ハラダ)自覚してないんだよね。してたらやんないからねっていう話でしょ。相手にどう思われるかっていうところまで気が回ってないというか、本人はよかれと思ってやったりするケースもあんだよね。
(ヒガキ)そうですね。そこら辺の線引きを管理職側としてどうやって自分のチェックとかをするのかっていうのも…
(ハラダ)やっぱりこう、部下も言いづらいからね。言わないケースも多いからね。で、黙っちゃうってケースもあるから、どうやってそれ見つけてけばいいんだろうね。
(ヒガキ)問題点をイメージできたんですけど、そのチェックポイントとか改善案どうするかっていうところはちょっと。
(ハラダ)そうだね。自覚してればね、少しでも直そうとかってできるけどね。自覚してない場合どうすんだろうな?聞いてみるとか?聞いたところで言うかな、言わないよね、 こういう人だったら。でも、周りの同僚とか、 その上の上司とかに聞くっていうのはあると思うけど、やっぱりそういう人ってそういう評判が立ってるはずなので、そこはちゃんと聞いていくっていうのと、さっきちょっと言ったけど、やっぱ教育的な視点でやってることもあるから、ちゃんとそこを分けて、やられてる方はやられてる方でそこはちゃんと理解した方がいいんだけど、なかなか難しいよなって。やられてる立場から言うと、どうだろうね。やっぱ難しいよ。
高圧的な態度とは何か?
(トミー)まずね、高圧的でっていう話なんですが、高圧的っていうのはどういうようなことが高圧的なんですか?

(ヒガキ)口調が強い・機嫌の悪いような雰囲気を醸し出す。
(トミー)機嫌がいい悪いっていうのは何で分かるんですか?
(ヒガキ)表情が怖い。
(ハラダ)話を聞いてくれないとか。
(トミー)話を聞いてくれないと高圧的になる?
(ヒガキ)口調でわかるのか?とかですね。あと、態度じゃないですか?
(トミー)なぁ~俺の言うこと聞いてくれよ~って言ったら高圧的ですか?
(ハラダ)それ俺ですか?俺言わないよ~。
(トミー)だから口調なんでしょ。結局は口調と表情の問題のこと言ってんじゃないですかっていうのが1つ。

(トミー)2つ目はそれ、中身が 正しいのが正しくないのか、この掛け算なんじゃないですか?どうですか、それ以外にもなんかあります?

(ハラダ)確かにそうですね。正しいこと言われてても、言い方がキツすぎるとそれはそれですげえ高圧的に感じるし、間違ってて強く言われたらさらに感じますからね。そういう意味で言えば、確かにその2つの掛け算っていう要素は正しいと思います。
(トミー)例えば、表情が非常に怖い・口調が物凄く強い、で、これが表情が柔らかい・口調も柔らかい、でも間違ったこと言ってるっていう人は、例えばハラダが間違ったこと言った時にどうなるかってことですよね。
(ハラダ)それは「間違ってますよ」って言われます。
(トミー)だから言われるわけでしょ。これが、表情は怖くて口調が普通とか、表情は柔らかいっていうか普通の顔なんだけど、すごいきつく言われるとかね。正しいこと言われてもそうなんですけどねって言って心は離れるってことなんでしょう。だから結局は高圧的って言われた時に相手がシャッター下ろすってことですよね。

(トミー)もう聞く耳持たないっていうか、できればもう早くこの時間が去ってほしいとだけ思ってるみたいな。そういう経験ありますか?ないですか?
(ヒガキ)ありますね。
(ハラダ)ある?そんなにないわ。
(トミー)本当ですか?僕はありますね。
(ハラダ)自分が悪いケースが多いからかな?
(トミー)それね、悪いとか悪くないじゃないんですよ。
(ハラダ)なるほど。
(トミー)もうそういう風に言われた瞬間にもう良いですって。 最初の時はえ?みたいな感じになりますよ。ただ、それはもう繰り返されると、合ってようと合ってなかろうと、もうとにかく早くこの時間が去ってくれっていうことしか思わないっていう、そういう感じなんじゃないですか。
(ヒガキ)おっしゃる通りですね。
(トミー)なので、問題はやっぱりその2つなんです。口調の問題と表情の問題っていう。
管理職は口調と表情をコントロールする

(トミー)それに関して言うと、僕は口調が非常に強いっていうことを自覚をしているので、当てはまる感じだと思いますけどね。あとはそれをコントロールできるかできないかっていうだけの問題なんです。自分にとっては、表情もよく怖いって言われるんですよ。これもう昔からで、例えば学生時代に電車で座って本読んでるか何もしないか、スマホとかないっすからね。座ってるだけで何怒ってんの?って言われるっていうね、友達に。怒ってねえよとか言って、ほら怒ってんじゃんみたいな。怒ってないっつってんだろう。
(ハラダ)それは元々なんですか?
(トミー)元々ですね。だから顔のこと言われたってしょうがないんじゃないかっても思うんですけど。ただ、それはマネージャーとか上司の立場になってくると、やっぱりメンバー・部下の人っていうのはそういうの気にするわけですから、それを非常にこう指摘されると辛いんですけど、何とかしようと思うか、それはしょうがないじゃないかって思うかっていう、こういう問題あるんですけどね。
それはなんとかしなきゃいけないよねって思いつつも、やっぱり別に普通にしてたらそうなるんで、それと全くたまに違う表情をする時があるわけですよ。だから自分の中では無自覚・無意識なんですけど、 例えば鼻歌を歌ってると、今機嫌良さそうだなって言ってメンバーがいっぱい相談。何で今日こんないっぱい相談くんだろう?って思うと、今鼻歌歌ってたからえ?俺歌ってた?みたいな。 全然無自覚。こういう話をこの間、多分youtubeでしたら元メンバーの人から書き込みがありましたけど、私は鼻歌歌ってるの聞いたことありません。
(ハラダ)でも、俺、トミヅカさんが中間管理職だった時に高圧的な態度を感じたことないんですけど。 逆に言えば今の方がある気がするんですけど。なんか凄い気をみんなに遣っていた気が。
(トミー)感じ方は人それぞれですからね。

(ハラダ)すんごいフランクに。
(トミー)今だってやっぱりむちゃくちゃイライラすることいっぱいあるわけですよ。で、1番やっぱり思うのは、リクルートにいる時は、リクルートで働いてる人の能力とさ、 スキルの問題みたいのがあるじゃないですか。会話してるのも、自分の役職がこう上がってくとさ、直接会話をする人たちも、事業部長とかさ、部長クラスの人と多くコミュニケーションを取るわけですよね。そうなってくると、そこにいる人たちの能力とスキルってのはある程度高いですから、1から10まで言わなくてもいいわけでしょ。
ところが今、課長みたいな仕事もやるわけじゃないですか、ちっちゃな会社全部やるわけだからさ。っていう話をすると、え?何でそんなの分かんないの?みたいにやっぱり思うこともあるわけです。
(ハラダ)なるほど、よくわかります。一緒だった時とかって、やっぱ近いので、部長と課長と、 なんかやっぱ社長と、とかになってくから、関連会社の社長と俺が次長みたいな感じとかになってると、やっぱ距離があって、それは感じるかなっていう。
(トミー)ていうので、だから、そこでね、それぐらい分かってよとかね、という思いがある中で、でも、それ我慢しなきゃいけないなって思いながらも、やっぱそこがどっか出てて、やっぱりそんな強く言われると怖い ていう風にね、思われてしまうってのもあると思うんだよね。
(ハラダ)まあ慣れですけどね。
(トミー)でも、ただ中身が指摘されても仕方がないことであれば、まだ相手も仕方ないなと、でもそんな言い方しなくてもとか、そんな怖い顔しなくてもっていうのはあるけど、これが言われてることが不条理だったら、さっき言ったようにシャッターを降ろしますよ。

(トミー)このリクルートみたいな大きな組織に行けば、今はそんなに不条理なこと言う人ほとんどいないと思うわけですよ、昔はいたけど。ただ、これを見ているね視聴者の皆さんの会社で言えば、オーナー企業のちっちゃいような会社で言えば、もう社長自身がもう不条理、現場からするとそんなことやったってできるわけないのに、そんな不条理なこと、しかもね、高圧的に言いやがって!みたいに、こういう風に思うことってのはいっぱいあるんだと思いますよ。
(ハラダ)顔つきとか態度とかっていうのとか、言い方とかはやっぱ気を付けなきゃいけないってことですね。
(トミー)気を付けなきゃいけないし、1番何がいいかって言ったら、やっぱりビデオで撮っておくことでしょ。やり取りを勝手に取られて見せられるとか。

(ハラダ)嫌だなそれ。
(ヒガキ)逆に言えば、高圧的ってやっぱ自覚してないことの方が全然多い?

(トミー)自覚してないことの方が多いと思いますよ。一般的に高圧的だって言われてる人に高圧的、例えば僕が上司で真ん中に入ってる部長とか、すげえ高圧的だという風に下の課長とかメンバーからこう言われるって言った時に、そういうことを高圧的って言ってんのね、ってこちらは上司は思い当たる節があるわけですよ。でも本人にそれを指摘すると、いやいや、そんなことありませんよっていうのを俺にも強い口調で言うっているからね、やっぱり。
でも、それは本人は全然強い口調で言ってる気もないし、怖い顔で言ってるつもりはないんだけど、ほら、今顔だって怖いよみたいなことはありますよ。かつ、まあ、その本人にとってかわいそうな話が、坊主頭でね、ちょっとこう、眉毛が薄いとかね、言うと、ますます本人の問題じゃなくて、怖く思われてしまうっていうのはありますよね。
(ハラダ)なるほどね。俺はあんま気を付けなくて良さそう!
(トミー)ハラダさんにはわからない気持ち。ということなので、まずは、その昔、ロープレっていうのをね、営業のロープレやりましたけど、部下とのやり取りっていうのをビデオで撮っておくとか、最近はzoomでオンラインでレコーディングしてるから、そういう時のやり取りを自分で見てみるとかいうような感じで意識して直していくしかないと。
(ハラダ)そうですね。なるほど。
(ヒガキ)自分は大丈夫ってまず思わないで、相手がどう思ってるかっていうところをちゃんと客観的に見るために。

(ハラダ)やっぱそうだよね。客観的に見ないと分かんないもんね。それはそう思う。
(ヒガキ)今日1番お話聞いてて思ったのは、口調がちょっと強く言ってたとしても、表情が柔らかかったら、相手にとって受け入れやすい状態だったとしても、 最近やっぱリモートとかで文字だけのコミュニケーション多い時に、相手にこんな強い意図で言っないのに強く受け止められちゃうみたいな。
(ハラダ)リモートだから120%ぐらいきちんと。なんかすごく思ってる以上にそう見られるって思った方がいいんだよね。
(ヒガキ)はい。管理職はそういうような発信をしないといけないなっていうのを今日感じました。
(トミー)文字だけの方が俺の場合はいいかもしれない(笑)
(一同)はい、ありがとうございました。
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